アラキドン酸

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アラキドン酸とは

アラキドン酸はヒトが生きていく上で欠かせない免疫機能の調整や

学習能力(記憶力など)に関係している物質です。

細胞膜を作っている主要な成分ですので、あらゆる組織に存在しています。

年齢を重ねると共に減少していく物質です。

アラキドン酸はDHAと同じ、脂肪酸という種類の栄養素から出来る物質です。

脂肪酸にも2種類あり、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。

アラキドン酸は不飽和脂肪酸の一つです。

 

アラキドン酸はほとんど全てのほ乳類にとって必須な脂肪酸で

あると考えられており、リノール酸を原料として体内で合成されます。

しかしそれだけでは足りないので、肉や卵、魚などを摂取して

補充しなければなりません。

ちなみに植物にはほとんどアラキドン酸は含まれていません。

 

アラキドン酸が不足した場合、体の免疫機能が低下してちょっとした風邪などにも

簡単にかかってしまうようになります。

アラキドン酸の正しい摂取で、健康的なカラダを作る必要があるのです。

アラキドン酸の研究

海外ではアルツハイマー型痴呆症の患者における脳内の海馬

(記憶を掌握する器官)のアラキドン酸が減っているという

研究結果が報告されています。

また、アトピー性の疾患では血中のアラキドン酸が、

糖尿病では肝臓のアラキドン酸が減っているという研究結果も

報告されています。

 

また、サントリー社の健康科学研究所と京都大学等の共同研究において、

健康な高齢者20人に対し、アラキドン酸が含まれている油脂を1ヶ月間

毎日摂取した結果、油脂摂取後の方が記憶能力が上昇しました。

同時に血中のアラキドン酸の量が増えています。

一部の高齢者ではうつ症状の改善効果もみられました。

アラキドン酸の摂取

アラキドン酸を多く含む食品としては、レバー(豚・牛)、鶏卵、

もも肉(鶏・豚)などあります。

摂りすぎると生活習慣病になりそうな食品に多く含まれています。

アラキドン酸は脳の働きの重要な役割を担う物質なので、

生活習慣病を心配する余り摂取しないでいると、記憶障害になりかねません。

何事にもほどほどが良いわけですので、アラキドン酸を摂りすぎたときは

適度な運動を心がけて生活していけばよいのではないでしょうか。

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