更年期について
更年期や更年期障害という言葉を皆さんも聞いたことがあるでしょう。
一般的に更年期とは、女性が閉経を迎えてから、完全に妊娠する機能をなくすまでの期間のことです。
ちなみに閉経とは最後の月経があってから1年の間、全く月経がない上体のことをいいます。
「更年期」とは、閉経の前後5年くらい、合わせて10年間ほどの期間を指します。
平均的に40歳から60歳の間で起こることが多いといわれています。
更年期になると女性の約9割の方が更年期の症状で悩んでいます。
良く聞く更年期障害とは、この更年期症状が重くなって、日常生活に支障が出ることです。
約2〜3割の方が医師から更年期障害と診断されているようです。
決して人事ではない割合ですよね?
更年期に起こりやすい症状として以下の症状があります。
ほてり
のぼせ
不眠
頭痛
イライラ
骨粗しょう症
動脈硬化
高脂血症・・・
もちろん個人差もありますので、皆が皆これらの症状が出るとは限りません。
全然更年期の症状が出ない人も約1割はいますからね。
気力が無くなったり、憂鬱な気分が続いたりすることがある場合にも更年期の症状を疑いましょう。
実際うつ病などを心配して精神科を受診する方も多いと聞きます。
40歳を過ぎて、これらの症状が出始めたら、まずはお近くの婦人科を受診することをお勧めします。
プレ更年期とプチ更年期
プレ更年期やプチ更年期という言葉を聞いたことはありませんか?
どちらもマスコミによる造語ですので、正式な医学用語ではありません。
プレ更年期とは、30代後半から40代前半の女性に更年期のような症状が出ることを言います。
プチ更年期とは、20代から30代の若年層の女性に同じような症状が出ることを言います。
プレ更年期の症状は、普通の更年期の症状と似ていますが、原因は更年期特有の卵巣機能の低下ではなくストレスだといわれています。
このストレスをうまく解消することによって、改善することが多いのです。
適度な運動で汗をかいたり、アロマオイルなどを使ったりするのも良いでしょう。
栄養バランスを考えた食事というのも大事です。
またしっかりとした睡眠も必要ですよね。
ストレスを解消しても症状がなくならない、無月経が3ヶ月以上続く、など、あまりに症状がひどい場合は、一度婦人科を受診しましょう。
ホルモン療法や漢方療法などの治療方法がありますので、先生に聞いてみてはいかがでしょうか。
最近は早期閉経の人が増加傾向にあるということなので、プレ更年期だと思って受診したら本当の更年期だったということもありえます。
更年期と生理との関係
更年期に入ると、生理不順や生理自体が来なくなります。
1回でぴたりと生理が止まってしまう方もいれば、徐々に月経量や日数が減り止まる方もいます。
個人差があるのが更年期の特徴です。
また、出血量が多い人や、生理がいつくるか分からない、遅れがちな方は子宮筋腫や子宮頸部がんの可能性も否定できませんので、一度婦人科を受診してみてください。
更年期だからと自己判断することは非常に危険なんです。
出血量が多い方の中には、大量出血して命の危険が及ぶ方もいらっしゃいます。
また、貧血にもご注意ください。
駅のホームやバス停で立ったまま待つ場合はなるべく安全なところに立ちましょう。
なお、歩いたりしているときよりも、黙って立ったままの状態でいるときのほうが倒れる可能性が高いといわれていますので注意してください。
更年期に入ったら基礎体温表をつけましょう。
また、一緒におりものの量なども記録していきましょう。
ある程度、自分のことが分かると思います。
何かあって病院へ行くときも役立ちますので、より正確な診断がされるはずです。