中国株

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中国株の種類

中国株と一口に言っても、中国株にはいくつかの種類があります。

その種類によって取引に制限が加えられています。

中国株の種類は大きく分けると、A株、B株、H株、レッドチップ、

その他の香港株の5種類になります。

日本人はA株以外全ての中国株が購入できます。

 

それぞれの株の特徴を述べていきます。

A株は中国国内の人だけに解放された株で、

上海と深センで取引されている中国株です。

B株は全ての人が購入できる中国株で、取引場所は上海と深センです。

H株は香港市場で取引されている中国株で、香港と外国人は購入できますが、

中国本土の人は購入できないものです。

レッドチップはH株とほぼ同じ中国株です。

その他の香港株とはH株とレッドチップ以外の株のことで、

香港の人と外国人が購入できます。

A株とB株の違いはというと、基本的にはあまり変わりません。

ただ株価やPERの指標ではA株>B株の関係になっているようです。

市場規模や知名度などによってできる各市場における資金量の

違いなどがその原因です。

B株は安くてオトクですが、A株の影響を受けていることは否めなく、

試験的な市場としての側面もあります。

中国株のメリットとリスク

中国株に投資する最大のメリットは、これから伸びるであろう可能性が

非常に大きいという点でしょう。

最近は鈍化したとはいえ、まだ経済的に右肩あがりで成長しています。

GDPでみると、まだ先進国とは差がありますが、

数年後には必ず追いつくものと想像できます。

先日終了した北京オリンピックや、これからの上海万国博覧会など

ビックプロジェクトがあり、国を挙げての経済発展が期待されています。

また、現在中国の貨幣である「元」は固定相場制ですが、

かつての日本のように変動相場制への移行もありえることでしょう。

そうなれば、さらに中国株の株価は自動的に上がっていくものと

容易に想像できます。

これらを考慮しても、中国株は今後かなり期待できるものではないでしょうか。

 

しかし、中国株にはリスクもあります。

それは、中国という国が表向きには民主主義国家であると主張していますが、

実質的には社会主義国家であるという点です。

そのため、さまざまな規制や制限が存在します。

体制の変更など、国内が混乱する可能性も十分考えられますし、

台湾問題や、本土の自治区などの領土問題もまだ残っています。

また中国では、国の方針で企業への介入などがある場合もあります。

あくまで中国は市場経済ではなく管理経済なのです。

経済の実態が不透明で、企業間の競争を不正に排除するということも

考えられます。

そして一番の問題は、中国株で流通しているものは

ほんの一部だけだということです。

ほとんどは市場に流れず、国や国有企業が保有しているのが現状です。

これを非流通株問題といいますが、今後これらの株が市場に流れてきた場合、

株価の下落が考えられています。

このような点で考えると当然ですが、中国株にはそれなりのリスクが

存在するといっても過言ではないでしょう。

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